Yurindie

創作百合作品の紹介をしています。

オタクは生きている。/中野史子(ぱんだグラフ)【小説】

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それぞれ違う形で「アイカツ!」のオタクをしていた女性三人が主人公の百合小説。大手同人作家であるさくらと、そのファンになり同人活動を再開した春佳、二人を利用しつつも繋ぐ存在となる優希。さくらと春佳の心情がストーリーの中心で、お互い惹かれ合う二人が無意識的に影響を与え合うことで、特に大手同人作家であるさくらは、それを受け入れられず苦悩します。オタクという存在・設定を100%活かし「解釈」や「承認欲求」にフォーカスをあてながら、その恋愛や性について描かれた傑作青春恋愛小説。

タイトル
オタクは生きている。
サークル
ぱんだグラフ
作家
中野史子(TwitterpixivBOOTH
発行
2018.7(芸能人はカードが命!16)


【販売】



【作者さん】



【みんなの感想】

 

 

 

午後8時、主人公は私です。/はぎ(ファシトーアの庭)【漫画】

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どんな客がどんな本を買うのか観察するのが好きな本屋の店員さんが、女児向けアニメの本を買いに来た美人の女性に興味を持つことから始まる、二人のふんわりとした駆け引きを描いた社会人百合。
普段は「アイカツ!」をメインに活動されている方のようですが、これの続きも読みたいですし、今後創作百合にどんどん参入してもらいたいですね。

タイトル
午後8時、主人公は私です。
サークル
ファシトーアの庭
作家
はぎ(Twitterpixivtumblr
発行
2018.5(COMITIA124)




【作者さん】

 

 

ジェットコースターラブいラブくない/爆裂信じろ(OND)【漫画】

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個性的な絵柄とセンスでTwitterや同人作家さん達の間でもファンが多い爆裂信じろさんの(多分)ファースト同人誌。大学の同級生で社会人になってから付き合いだした、ちょっとアホっぽい感じの亜美と無表情だけど直球たらしな晴香の二人が繰り広げる会話劇が楽しくラブいです。

最近は男性作家でも女性の心象を上手く描く方が多くなってて、男性作家と女性作家の作風の壁というのは限りなく少なくなってきている気がするんですが、この方の描く女子同士の会話のリアリティというのは、男として育った者には表現できない何かがあるようにも思います。

 

タイトル:ジェットコースターラブいラブくない
サークル:OND(音頭)
作  家:爆裂信じろ 
発  行:2018.6(2OL《party》)
備  考:

 


【販売】

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 ジェットコースターラブいラブくない

 


【作者さん】

 

 

鼻に抜ける恋/2C=がろあ(ホンノキモチヤ)【漫画】

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何を書いてもネタバレになりそうな気がするので説明が難しいのですが、懐いてきたわんこ系部下に想いを抱くようになってしまった女上司のお話です。表紙とタイトルからもわかるとおり、タバコという小道具の使われ方がこの作品の肝ですが、各シーンを切り取る順番の構成も本当に巧みで、エピローグの最後のコマの切なさたるや……。

 

タイトル:鼻に抜ける恋
サークル:ホンノキモチヤ 
作  家:2C=がろあ 
発  行:2018.6(2OL《party》)
備  考:

 


【販売】

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 鼻に抜ける恋

 

 

【作者さん】

 

 

【みんなの感想】

 

 

引力/シカヲ(クマシカ)【漫画】

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婚活パーティーを舞台に、顔が良い愛され上手・愛し上手な女が、自分に気があるっぽい壁の花をナンパする百合です。
本はもう完売しているようなので、ぜひともデータで販売してほしいですね。

タイトル:引力
サークル:クマシカ 
作  家:シカヲ 
発  行:2018.5(COMITIA124)
備  考:

 


【作者さん】

 

 
【みんなの感想】

 

 

最悪にも程がある(3)/いとう(GOLEM,Inc.)【漫画】

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川岸の小説に出会う前、兄が医大に受かったことで親から「これからは自分の好きなように生きていい」と言われ生きる方向性を失った頃の名波の回想と、現在の川岸と名波が温泉旅行に行って互いの偏執的で倒錯した愛をぶつけ合う様を描いた最程第3巻。お互いがお互いのことをそれぞれ違う(変な)形で愛しながらも、決してすれ違ってはおらず、一緒にぐるぐると回り回って渦を巻いていく。最高の百合作品です。

 

タイトル:最悪にも程がある(3)
サークル:GOLEM,Inc.
作  家:いとう
発  行:2018.5(COMITIA124)
備  考:

 


【販売】

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 最悪にも程がある 3

 

 

【作者さん】

 

 

【みんなの感想】

 

 

LOTS AND SENPAI/Peter Panicman(パニックマン)【漫画】

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海外の警察バディものをメインに執筆されているPeter Panicmanさんによる、こちらもバディものですがシリアス要素よりもコメディ要素のやや強い一作(他作品と同じ舞台のスピンオフ+COMITIA124の新刊へのイントロ的な内容のようです)。日系の「センパイ」と、センパイにラブラブのアニオタ後輩の絡みが可愛らしいです。
アメコミと日本の漫画のミクスチャーといった趣ですが、新鮮で良いですね。

 

タイトル:LOTS AND SENPAI
サークル:パニックマン
作  家:Peter Panicman 
発  行:2018.2(COMITIA123)
備  考:

 


【作者さん】

 


【みんなの感想】